【一箱古本市】出店者おすすめの一冊をご紹介≪第1回≫

●雨音文庫 
『男食男女(おんじきなんにょ)』 久世光彦(文春文庫)
 「寺内貫太郎一家」「時間ですよ」など、向田邦子とコンビを組み、数々のテレビヒット作を産んだ久世光彦。彼の書く文章は、丁寧な演出を凝らした映像を見ている気分になります。湯豆腐、苺ジャム、蕎麦、桃、お汁粉、無花果、おでん。食べもののある風景からたちのぼる、官能的な19の掌篇集。一つ一つの文字が、まるで熱を持っているかのような艶やかな1冊です。

●まちなかギャラリー アートステーション 
 『罪と罰』 ドストエフスキー
 「優れた自分の為ならば、劣った人間を殺してもかまわない」という独自の理論で罪を犯してしまうラスコーリニコフは、ある意味20世紀を象徴しているのかもしれない。鬼気迫る彼と判事の論戦は、ミステリー小説のようだ。娼婦ソーニャは文学史一のヒロイン!

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